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​光翔祭の開催にあたって

第9回光翔祭 開催にあたり

福島県立医科大学 理事長兼学長 竹之下誠一

 第9回光翔祭の開催にあたり、ひとことご挨拶申し上げます。

 本学には、学内関係者のみで執り行う「光が丘祭」と、学外の一般の皆様が来学して参加いただける「光翔祭」の二つがあり、今年度は「光翔祭」開催の年に当たります。光翔祭は、その目的の一つに「社会との関わりを深め、福島県立医科大学を多くの人々に理解していただくこと」を挙げています。その意味するところは、諸君の日々の勉学や課外活動の成果を学内外に発表する貴重な場であるということです。大学としても、教育や研究、診療といった大学の担う使命をいかに遂行しているかを多くの皆様に発信する貴重な機会であり、大学の「今」を社会に知っていただくという重要な役割を担う場でもあります。

 しかし、学生諸君にとって、この目的にある「社会との関り」を深める機会は決して多くなく、まして、この2年間はコロナ禍により多くの行動規制が行われたこともあり、社会との接点が大きく削がれていたかと思います。今回、規模は縮小せざるを得ないとはいえ、久しぶりに学生の諸君が、社会の一般の皆様との接点を作るこの機会を最大限に活かしてほしいと思います。

  この2年間のコロナ禍への対応を見ても、医療者が社会に対し、単に感染症対策のメッセージを発信するだけでは、問題は解決しないという事が明らかになりました。日常の社会活動、経済活動の中に、いかにスムースに医療対応行動を組み込んでいくかが課題となり、焦点となっています。すなわち、医療が社会と乖離してはいられない状況がますます強くなっているという事です。だからこそこのような機会に、医療を学ぶ諸君は、「社会との関り」を深め、社会の持つ感覚と自分の感覚をすり合わせてみてください。

 また、この機会に多くの高校生も、皆さんのことを見に来ています。医療の道を志し、将来の皆さんの後輩となるかもしれない若い世代に対し、本学の魅力を学生の視点から伝えてもらえたらと願っています。

 実行委員の皆さんには、学業の忙しい中での準備は大変だったことと思います。光翔祭が、多くの学生と社会にとって有意義な場となり、滞りなく執り行われることを祈念し、挨拶とします。

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光翔祭にむけて

福島県立医科大学 医学部長 藤森敬也

 この度、第9回光翔祭を令和4年10月8・9日の両日に開催することとなり、一言ご挨拶を申し上げます。

 現在の新型コロナウイルス感染症の蔓延状況を鑑み、学生諸君は、自主的に規模縮小での開催を決断し、コロナと闘う医大生~get over the pandemic!!~をテーマに3年ぶりの光翔祭を開催することになりました。学生諸君が一つの目標に向かって努力されていること、医学部長として大変喜ばしく思っております。また今回は、本学に保健科学部が開学してから初めての光翔祭となり、改めて学部間の連携も大切になってきました。

 本学の大学祭は、本学が新制医科大学として開設された翌年の1953年に、第1回の医学祭が開催されました。その後、1998年の看護学部創設に伴い大学祭は「医学祭」から「光が丘祭」へ名称を変更しました。かくいう私も40年前に本学に入学し、おそらく2年生の時に最初の「医学祭」に参加したものと記憶しております。

 「光翔祭」の目的は、「学生の自主的学習の成果を県民に広く公開展示することにより、学生間のつながりを深め、自学自習の姿勢を養成するとともに、県民の医学および看護学の理解を深め、健康の増進に役立つものとし、さらに、県民と学生の対話による相互理解に寄与することを目的とする」とありますが、このコロナ禍、どこまで県民の皆様と交流できるのか不透明な部分もありますが、学生諸君は、さまざまなイベント、大会、部活動が自粛、中止となる中、学部間の垣根を越えて皆が手を取り合い、この息苦しい日々を乗り越えようとしています。県民の皆様には、ライブ配信が予定されているようですので、是非、学生諸君の頑張りを見守っていただければと思います。

 一生に一度しかない学生時代。「青春って密」との言葉もありましたが、学生諸君には、医療界に入り忙しさが日常になった頃、昔を振り返って「大変だったけど楽しかったよね」と言い合える思い出が沢山できることを心から願っております。

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光翔祭に寄せて

福島県立医科大学 看護学部長 坂本祐子

 「光翔祭」、この言葉がとても懐かしい響きに聞こえるのは、私だけでしょうか。

 福島県立医科大学では、一般市民に公開する大学祭「光翔祭」と、学内だけで行う大学祭「光が丘祭」を隔年で開催しておりました。大学祭は、学部・学年の壁を越えて医大生達が、大学を、医学・看護学・保健科学を、学生生活について自分たちの手で作り上げ、市民の皆様に公開し、見て・聞いて・知っていただく数少ない機会となります。しかし、新型コロナウイルス感染症(covid-19)の蔓延に伴い、前回の「第8回光翔祭」から3年が経とうとしています。今年も開催の可否を含め学生達が主体的に検討して参りました結果、市民の皆様には配信、学部生は臨床実習期間外の学生のみの参加となりますが10月8日・9日の2日間「第9回光翔祭」を開催する運びとなりました。Covid-19の状況により開催方法・内容の変更など不確定要素が多分にありますが、配信を視聴いただければ幸いです。

 この3年間、学生たちは公私ともに様々な制約の中で学生生活を送ってきました。実践の科学である看護学は、看護の対象者を全人的にとらえる視点と知識、それらを科学的根拠に基づきアセスメントし、個別性を考慮したケアを立案し、その実践と評価を総じて学となります。その集大成が、臨地実習と言っても過言ではないと考えています。また、臨地実習は、今まさに病と向き合って方々や住民の方々から、“生”“老”“病”“死”を教えていただく、学ばせていただく機会でもあります。covid-19の蔓延はそれらの機会に多大な制約をもたらし、時として学生からその機会を奪っていると言っても過言ではありません。前触れもなく学内実習に変更なることもあります。しかし、そのような状況の中で学生は“諦め”ではなく“しなやかさ”を身につけ、逞しく限られた機会を最大限活用し看護学の学習を続けております。配信にはなりますが、この“しなやかさ”と“逞しさ”に触れていただき、看護学と看護学部に興味を持っていただければ幸いです。

 今回のメインテーマは「コロナと闘う医大生~get over the pandemic!!~」です。医大生達がcovid-19をどのように向き合い、何を学び、どのように乗り越えてきたかを、学生自身の言葉で語り、皆さまに知っていただく機会になることを期待しています。

最後になりましたが、光翔祭の開催にお力添えをくださった各学部後援会や同窓会の方々にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。

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初めての光翔祭

福島県立医科大学 保健科学部長 矢吹省司

 光翔祭の開催、本当にご苦労様です。

 保健科学部は、福島県立医科大学の3つ目の学部として2021年4月に開設されました。保健科学部が出来ることにより福島県立医科大学は3学部6学科を有する医療系総合大学に進化しました。保健科学部にはまだ二期生までしかいません。そして、今回の光翔祭が、保健科学部の学生にとっては初めての光翔祭になります。

 保健科学部は、2011年3月に発生した東日本大震災からの復興を医療の面から後押しすることを目的に開設されました。昨年入学した一期生も楽しい大学生活を思い描いていたと思いますが、この長引くコロナ禍のために予想とはだいぶ違った生活になっていると思います。専門医療技術者を目指している保健科学部の学生として、このコロナ禍の中でどう生きるかもまた勉強です。コロナ禍の中で開催される光翔祭は、今までの光翔祭とは違って多くの制限が伴うと思います。安全で安心して光翔祭が行えるように知恵を絞ることも大事な経験です。そして福島県立医科大学の学生が行う光翔祭とはどんなものなのかを県民の皆さんにみてもらえることは、とても意味のあることだと考えます。苦労も多いと思いますが、是非成功させていただきたいと願っております。

 保健科学部の学生には、医学部や看護学部の学生と協力しながら初めての光翔祭を何とか盛り上げてくれることを祈っております。そして今回の経験を後輩に伝え、次回以降、医療系総合大学としての福島県立医科大学光翔祭の大きな柱になっていってくれることを期待しています。県民の皆様には、是非今回の光翔祭を暖かい目で見守っていただき、今後ともご支援していただきますよう心からお願いいたします。

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